色収差とは
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こんにちは。リスメガネです。
最近よく見られるイラストや写真で、「色収差」風の加工があります。(「RGBずらし」とも呼ばれるそうです。)
上のイラストをズームすると、本来の線の位置から数ピクセルずらしたところに、赤と青い線が見えるのがおわかりでしょうか。
もともとは、カメラのレンズが像をつくるときに、光の波長によって屈折率が異なるために起こる現象だそうです。
これに似せることで、レトロ感を出したり、エモーショナルな雰囲気を演出することができます。
今回はこのような色収差と呼ばれる現象をAdobe Photoshopで再現する加工方法についてお伝えします。
やり方
こちらのイラストを例に、加工方法を紹介します。
もしサイズが厳密に決まっているイラストの場合、あらかじめメニューバーの イメージ>カンバスサイズ で、カンバスサイズを今より少しだけ大きい値にしておきます。今回はもともとは1000ピクセル×1000ピクセルだった画像を1010ピクセル×1010ピクセルにしておきました。
画像の周りに余白ができたのを確認したら、レイヤーのロックをはずします。
次に、チャンネルタブを開くか、メニューバーの「ウィンドウ」>「チャンネル」 を押してチャンネルのウィンドウを表示させ、「RGB」「レッド」「グリーン」「ブルー」のうちの「レッド」をクリックします。
全選択(ショートカット⌘A)をし、キーボードの十字キーを押して任意の場所に動かします。例では右に2ピクセル動かしています。
チャンネルの「ブルー」または「グリーン」を選び、再度全選択(ショートカット⌘+A)をします。十字キーで先ほどのレッドとは違う方向に同じだけ動かします。例では、左に2ピクセル動かしました。
チャンネルを「RGB」に戻し、好みの結果になっていたら、メニューバーのイメージ>カンバスサイズで元の数値に戻しておきます。
完成です。
おわりに
「レッド」や「ブルー」「グリーン」のチャンネルでイラストの位置をずらしたときは白黒の絵の位置が変わるだけで、結果が見られないので、最初は本当にできているのかと戸惑うかもしれません。何度かチャンネルを行ったり来たりして、好みのズレになるまで調整するとよいでしょう。
イラストはもちろん、写真にもこのような一手間を加えると、どこかレトロでおしゃれな作品に仕上がります。よく見ないとわからない程度にさりげなくやってみるのもいいですし、あえて大きくずらしたり、いろいろと試してみることをお勧めします。ぜひ好みのズレ具合を見つけて、レトロな雰囲気を楽しんでください。
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