はじめに
目次
Scratch3系になり、音声合成が追加されました。音声合成とは、指定した言葉を音声で流してくれるものです。

これにより、より魅力的なゲームを簡単に作れるようになりました。
本記事では、音声合成を使用する例題を紹介します。また、音声合成の際に、音声が読み上げられない時の対処法を説明します。
Scratchで音声合成を使う
準備
- Wi-Fiに接続。音声合成は、Wi-Fiに繋がっていないと利用できません。
- 下記リンクより、ScratchLinkをダウンロード・インストールを行ってください。
拡張機能の追加
音声合成を使うためには、まず画面左下にある拡張機能をクリックします。

左下の青いボタンを押す。
そうすると、拡張機能を選ぶという画面が出てきます。

拡張機能を選ぶ画面
右上の背景が紫色の「音声合成」をクリックします。
そうすると、音声合成が追加されます。

音声合成追加
音声合成の設定をしよう!
音声合成を使うためには、まず最初に2つのブロックを用意します。
- 声をアルトにする。
- 言語をJapaneseにする。
こちらは一例ですので、アルト・Japaneseでなくても問題ありません。
Japaneseは英語で、「日本語」という意味です。言語は日本語や英語以外にも、中国語、フランス語など様々な言語を設定できます。
声は、アルトの他に、巨人、テノール、ねこなどがあります。(ねこは猫の鳴き声なので、何を話しているかはさっぱりわかりません。)
上記以外の設定でも構いませんが、声と言語の設定は必ず行いましょう。

音声合成の使い方
この下に、「『こんにちは』としゃべる」を入れてます。緑の旗を押して、音声が再生されるか確認しましょう。
「こんにちは」の部分は、しゃべらせたい内容に自由に変更できます。

しゃべらせる
音声合成と、〜と言うを組み合わせる
音声で「こんにちは」としゃべるようになったら、吹き出しも出るようにしましょう。吹き出しで文字が出てくるようにするには、「見た目」のコードにある「〜と言う」を使います。
つまり、吹き出しも出して音声でしゃべるようにするには「見た目」の「〜と言う」と、「音声合成」の「〜としゃべる」の「〜」に「こんにちは」と2回入力しないといけません。
何度もセリフをいうプログラムでは、たくさんこのブロックを利用するため、煩雑(ごちゃごちゃしたプログラム)になってしまいますが、これで「吹き出しを出して、音声でしゃべらせる」というプログラムは完成です。

音声合成プログラム
応用:「ブロック定義」を使う
ごちゃごちゃしたブロックをまとめる「ブロック定義」を使ってみましょう。定義に関する説明は、下記リンクから見ることができます。

音声合成 ブロック定義を使う方法
「音声」という名前のブロック定義を作りました。
引数に、ねこに言わせたいセリフを入れると、先程のプログラムと全く同じプログラムになります。
このピンクのブロックを使い回すことで、吹き出しと音声の両方を同時に扱えるようになります。何度も使うプログラムがある場合、ブロック定義を使うと非常に便利です。
Scratchでの音声合成がうまくいかない場合
音声合成がうまくいかない場合は、次の2点を確認してみてください。
- Wi-Fiに繋がっているか。
- scratch-linkがインストールされているか。
を確認すれば、基本的には解決すると思います。
これで解決しない場合は、そもそも音声合成より前のプログラムで間違いがあるや、パソコンの音量が消音になっていないか確認しましょう。
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