簡単に面白い動画ができる
目次
親戚から送られてきた写真がアクロバティックなポーズで素晴らしかったので、パペットワープツールでポーズ違いの画像を数枚用意してGIFにして送ったところ、非常に喜んでもらえました。それまでPhotoshopで動画が作れることを知らなかったので、あまり知られてないかもと思い、記事にしてみました。
できるアニメーションはこんな感じです。記事を書くにあたって、フリー素材の男性の1枚の写真から、手を振るアニメーションを作ってみました。
制作にあたって
おおまかな流れ
制作の大まかな流れは以下の通りです。
- 人物と背景でレイヤーを分ける
- 人物を少しずつ変形させてレイヤーを増やしていく
- レイヤーをフレームに設定
- 微調整しGIFに書き出す
使う機能
パペットワープツール
オブジェクトの周囲も自然に連動しながら変形させることができます。少ない素材で簡単にアニメーションが作れます。
フレームアニメーション
少しずつ変化していく画像を用意し、短い間隔で再生していく「フレームアニメーション」で動画を作ります。
作り方
画像を用意する
静止画を用意します。背景がシンプルなほど選択が簡単になります。今回はフリー素材の画像を使いました。素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)さんでは、加工や変形をOKとしています。

作者によっては画像の加工を禁止している場合もあるので、もし素材を使う場合は各サイトの利用規約を確認しましょう。
それでは作っていきます。
レイヤーを分ける
人物だけを変形するために、人物と背景でレイヤーを分ける必要があります。Photoshopで画像を開いたらレイヤーを複製し、人物を選択します。(選択範囲を保存しておきます。)
画像の上で右クリックして「選択範囲をコピーしたレイヤー」を選び、人物だけのレイヤーを作成します。
一旦人物だけのレイヤーを非表示にし、元の画像を複製したレイヤーで先程保存した選択範囲を呼び出して、「編集」>「コンテンツに応じた塗りつぶし」を選びます。
人物のシルエットが塗りつぶされたレイヤーが作成されるので、元の画像を複製したレイヤーと結合し、人物がいない背景のみレイヤーを作ります。(今回手を主に動かそうと思っているので髪の毛が残っていたり細かいことは気にしません!)
大きく動かすパーツの近くに不要なものがあれば、コピースタンプツールなどで除去しておきます。
パペットワープで変形
人物を切り取ったレイヤーを表示にして、複製します。上のメニューバーの「編集」から「パペットワープ」を選びます。
人物がメッシュ状になったら、関節にピンを打っていきます。今回は肘から上で手を振るようにしたいので、肘と手首をクリックしてピンを打っています。
ピンをドラッグしてポーズを変えEnterで確定、レイヤーを複製してさらにパペットワープでポーズを変える、という作業を繰り返していきます。
レイヤーをフレームに追加
必要なレイヤーが揃ったら、タイムラインにフレームに並べていく作業に移ります。上のメニューバーのウィンドウから、「タイムライン」を選びます。タイムラインウィンドウで「フレームアニメーションを作成」をクリックし、1枚目のフレームとする人物と背景のレイヤーだけを表示させて、下の+マークを押します。
次に1枚目の人物レイヤーは非表示にし、2枚目のフレームとする人物レイヤーを表示させ、下の+マーク(フレームの追加)を押します。以降もこれらの作業を繰り返していきます。
フレームを使いまわしたい時
今回のような、手が外側まで振り切ったら下に戻ってくる動きは、すでに作成したものを使いまわせます。三本線のアイコンから「フレームをコピー」「フレームをペースト」で複製し、複製したフレームを選択した状態で三本線のアイコンから「フレームを入れ替え」を押すと、逆順になります。
時間やループ数を調整
必要なフレームが揃ったら、フレームごとの秒数やループ数を調整します。
GIFに書き出す
メニューバーから「ファイル」>「書き出し」>「Web用に保存(従来)」で保存形式にGIFを選び、ループオプションなどを確認して保存します。
以上の流れで、冒頭の手を振るアニメーションができました。
最後に
背景を削除して、書き出す時に透明部分を保持する項目にチェックを入れれば、人物だけのGIFを作ることもできます。LINEで送ったときも動いてくれるので、オリジナルのスタンプのようになって楽しいです。
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