【Adobe Fresco】「描画補助」で図形や直線を描く

はじめに

シェイプツールでは図形（円や四角）が描けない

昨年のアップデートがかかる前までは、選択範囲ツールなどと同じようにツールバーに並んでいた「シェイプツール」で四角形や円を表示させることができました。しかし、最新のAdobe Frescoのシェイプツールからは円や四角形が選べなくなり、比較的複雑な図案（吹き出しやリボンなど）をスタンプのように配置していくツールとなりました。（円や四角が描けないのに、シェイプツールのアイコンに円や四角形が描いてあるのは不思議ですが）

最新のAdobe Frescoで直線を引いたり、図形を描くために使うのは、シェイプツールとは異なる場所にある「描画補助」という機能です。使い方を次項から紹介していきます。

Adobe Frescoの描画補助で図形を描く

図形のガイドを表示させる

まず、Adobe Frescoで右下のアイコンを長押しすると、描画補助のパネルが開きます。円形・正方形・多角形の3つの中から好きなものを選びます。

角度と大きさ・位置を決める

図形のガイドが出てくるので、位置などを決めます。角にある小さな白い丸を押したまま動かすと図形のサイズが変わり、伸びている線の先端の丸を動かすと、回転もできます。ガイドの図形の中央あたりをドラッグすると、ガイド自体を移動させることができます。

このガイドの中を塗りつぶすか、ガイドの周辺をなぞって図形を描くことができます。

図形の形で塗りつぶすとき

塗りつぶしツールを選んだ状態で図形の真ん中あたりをタップします。ガイドの図形をずらすと、塗りつぶされたことが確認できます。

ちなみに、図形の外側をタッチすると、図形以外の範囲が塗りつぶされます。図形の中は白いままです。

図形のラインだけ引きたいとき

図形の線だけが描きたい時は、ガイドの下にあるマークを押して、ガイドの種類を切り替えます。

この状態で、ブラシツールで図形の周辺をなぞると図形のまわりの線だけをきれいに描くことができます。

多角形の補助の出し方

三角形以上の多角形のガイドを出すこともできます。右下のアイコンを長押ししして、多角形を選びます。

多角形の文字の右側にあるプラスのマークとマイナスのマークで、頂点の数を増減できます。最高で八角形まで増やすことができます。

Adobe Frescoで直線を引く

ものさしを表示させる

次は直線を引く方法です。右下にあるボタンを押すと、ものさし（定規）が描画部分に現れます。

2本指でドラッグするとものさしを移動させられます。置く角度も自由に変えることができます。

側面をなぞる

ブラシツールを使ってものさしの側面をなぞります。両側どちらでも使うことができます。

補足

「スナップライン」という機能で、ものさしを使わずに直感的に直線を引くこともできます。詳細は以下の記事の中盤で紹介しています。

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最後に

今は3種類の中からのみ図形を選ぶことができる仕様になっています。大きさを細かく指定することはできないので、Illustratorのように図形の大きさを数値で指定したり、座標で移動できるようになって欲しいなと、個人的に思っています。

冒頭で紹介したシェイプツールも、放射線や吹き出しなどの使えそうなモチーフがいろいろと用意されており、そちらも同じ要領で使用できるので、試してみてください。